外反母趾とは、足の親指が外側(小指の方)へ曲がってしまう病気です。
体重を支える足は、履物によって締め付けられると変形をしてしまう場合があるのです。
外反母趾は、その典型的な症状といえるでしょう。
足の親指が曲がってきて痛みがあっても我慢して放っておいてしまうと、膝や股関節を痛めてしまったり、痛みを庇うような歩き方になってしまうので、歩くし姿勢も悪くなってしまいます。
しまいには身体のバランスが悪くなり、頭痛や肩こり、腰痛などの二次的症状も起きてしまいます。
外反母趾は一度なってしまうと、きつい靴を履くのをやめて普通に歩いているだけでも症状が進行してしまいます。
また、少し治療をして痛みが和らいだからといって、その場で治療をやめてしまうと、月日が経ってから変形や痛みが再発するかも可能性もあるものです。
外反母趾の原因とよく言われるのが、つま先の尖った靴やハイヒールを履いていることですが、外反母趾になる原因はこれだけではありません。
土踏まずのアーチが平らになってしまう骨格が遺伝した場合や、足の裏のアーチを維持する組織が女性ホルモンの関係で弱くなってしまうことが原因でも外反母趾になってしまいます。
外反母趾となる可能性がハイヒールほどではないにしろ、ストッキングも外反母趾になる原因とされています。
ストッキングは、伸縮性があって伸びるために圧迫感はさほどありませんが、逆にこの伸縮性が足を締め付ける原因となり、外反母趾を招いてしまうのです。
外反母趾は病気が原因となっていることもあります。
病気が原因となる外反母趾は、病変性外反母趾と呼ばれていて、慢性の関節リウマチや変形性関節症、脳性小児麻痺などが関連しているといわれています。
外反母趾の主だった症状は、足の親指が小指のほうへ曲がることです。
その外反母趾は、「可逆期」「拘縮期」「進行期」「終末期」の4つの段階にわかれています。
「可逆期」とは外反母趾の初期の状態をいい、足の親指が小指側へ曲がっていても、靴を脱いでマッサージをしたりしてして、元に戻そうとすれば簡単に指の位置が元に戻る時期です。
可逆期が続き、関節に炎症が起きて靱帯が固まってしい、力を加えても元の状態には戻らなくなる時期を「拘縮期」といいます。
親指の付け根の関節が、母趾屈筋腱(親指を曲げるための筋肉)の上から小指側へ外れてしまう「進行期」になると、何もせずに立っているだけでも外反母趾の症状が進んでいってしまいます。
外反母趾の最終段階である「終末期」にまでなってしまうと、親指の関節が脱臼した状態になり、隣の指に覆いかぶさるような状態になってしまいます。
このように外反母趾は、段階によって悪化していくものですので、外反母趾のようだと思ったらすぐに対処をすることが大切になります。
外反母趾の治療は、症状がどの程度進んでいるかによって方法が異なってきますが、基本的な治療法は保存療法となります。
外反母趾の保存療法は、数ヶ月から1年あまりと治療に時間がかかりますが、人間の治癒能力を生かした自然な治療法なので安心して行なう事が出来るものです。
保存療法には、足の運動、装具の使用、靴を変えて歩き方も変えるなどとなっています。
外側に曲がってしまった親指を元に戻すには、足のグーパー運動が効果的です。
グーパー運動とは、足の指を曲げたり伸ばしたりする運動の事です。
外反母趾になると、足裏の筋肉が弱くなっている場合もあるので、グーパー運動を始めた頃は、足がつってしまうかもしれませんが、徐々につらなくなってくるので無理をしない程度に続けていきましょう。
そのほかに、外反母趾の保存療法には、足底板という、靴の底に人工的に土踏まずを作ってあげる中敷を入れたり、テーピングやサポーターで矯正する治療法もあります。
靴も履けないほど痛みが発生していたり、保存療法では効き目がなく治療が難しいとされた場合には、手術療法が行なわます。
外反母趾を予防するためには、やはりつま先の細くなっているハイヒールを履くのをやめる事でしょう。
しかし、ハイヒールを履くのをやめても外反母趾が治らない人もいますし、ハイヒールを履いていない人や、履くことはないと思われる子供や男性も外反母趾になってしまうケースもあることから、正しくいうと、外反母趾を予防するためには、健康にいい靴を履いて正しく歩くということになります。
靴は自分の足に合った適切なものを選びます。
しっかりと足への衝撃と捻れを吸収してくれる靴を選ぶようにしましょう。
歩き方としては、まず踵を地面に着けてから足の裏全体を地面に着けるようにします。
そして、足の指で地面を蹴るようにして進みましょう。
大股で歩くことが健康的で良いのですが、歩幅をやたらに大きくする必要はありません。
着地(足を地面に着けるとき)のバランスを第一に考えて、自分にあった歩幅で歩くようにしましょう。